ボカラン(週刊VOCALOIDランキング)の問題点

今回も悪文なのは承知していますがご了承を。

ボカランの動画コメントを見ていると、「なぜ○○が入ってないのか」という声があった。
自分もランキング下位(31位以降)の顔ぶれに疑問を感じているので理解できる。
もっとも自分の場合「なぜ××が入っているのに○○が入ってないのか」であったが。

要因のひとつとしてボカランの集計方法が影響している事実はあまり知られていない気がするので書いてみる。
週刊VOCALOIDランキング #12 http://www.nicovideo.jp/watch/sm1859594 の動画説明文より。
|○集計対象:
| 総合    再生・コメント・マイリスト各300位内、
| カテゴリ別 再生・コメント・マイリスト各100位内に入っている動画。
| 対象カテゴリ:【音楽】【歌ってみた】【演奏してみた】
| * 総合ランクに入っていれば、上記カテゴリ外動画も集計されます。

カテゴリ別集計の対象カテゴリとして上記3つを取り上げる事自体は問題ない。
問題なのは、集計対象への含まれ易さにカテゴリ間で格差が存在することである。
以下昔調べた参考データ(ニコニコランキングから12/21 9:30頃に採取したもの)
|(音楽 100位)
|再生:6007 コメ:890 マイリスト:215
|(歌ってみた 100位)
|再生:3577 コメ:380 マイリスト:77
|(演奏してみた 100位)
|再生:2317 コメ:162 マイリスト:43
|(総合 300位)
|再生:13764 コメ:2813 マイリスト:329

各々の数値自体はボカランとは関係ないが、ジャンル間で比較した場合に、【音楽】とそれ以外のカテゴリで大差がついているのがわかる。
そう、登録した動画のカテゴリによって集計されやすい作品とそうでない作品が存在するのである。
VOCALOIDの歌声が主体の動画である場合、普通は【音楽】がふさわしいカテゴリとなる。
自分で楽器を演奏したなら【演奏してみた】、誰かの肉声とミックスしたなら【歌ってみた】が然るべきカテゴリとなるが、そういう作品は(比率としては)少ない。
結果【音楽】動画が増え、数が多いゆえに狭き門となる。

もちろんランキング上位の場合は実力(再生数などの多さ)が全てであるためカテゴリがどうとか言う必要はない。
また各カテゴリ100位という基準はニコニコランキングが100位までしか表示されないことに起因しており、これもボカラン作者のせいではないし、自分も責めるつもりはない。
だが、下位データに関しては今回挙げた問題点を抱えていることを認識した上でボカランを楽しんでほしい。